記憶の天窓

好きなものの記憶

9月17日2部のFGLの話

 

開場待機中に土砂降りの雨が降り出して、正直少し気が滅入ってしまいそうだったけど、いざ開演時間になってとんでもないものが始まってしまった。

 

耳すまの間奏でぺいちゃんが煽りながら、後ろに仰け反ったんだか何なのか、とにかく覇気を伴い私には聞き取れなかった奇声を発しながら床と平行になり視界から消えた瞬間、「あ、今日はやばい」と思った。
私はやっぱり元気な(ちょっと今日は元気すぎたけど)ぺいちゃんが好きです。完全に最高潮を突破しているぺいちゃんを見ながら9月1日の2部のぺいちゃんのことを思い出して、少し泣いた。
しばらくぺいちゃんの覇気にやられた後、ようやく推しの横髪が編み込みになっていることに気づいて可愛さで混乱してしまった。きまるさんもちょっと三つ編み?になってたのかな。ミキちゃんは上の方の髪をちょこんと結んでて可愛かった。
でもその髪型の可愛さとはかなり対照的な激しさのライブでした。


三原色カタルシスの「赤く光る強さ抱えて 千年経っても一つ諦めない」、普段はあまり深く考えずに聞いているのですが、今日はズシンと来てしまった。あまり口には出さないけど、ミキちゃんの強さに私はいつも助けられている。何よりも力強くて頼りになる赤い光。


ネコの恩返し、好きオタクが大好きなのでイントロを聴いた瞬間私も喜んだのですが、Aメロで突然涙腺に来てしまった。特に何の前触れもなく。
歌詞とは全く関係ないのですが、ネコを聴きながら、好きな人に好きといえるこの界隈の特徴というか、偉大さを感じてやはり泣いてしまった。この辺りの話は長くなりそうなので、機会があればまた今度。


バグズ、最高得点でした。
私は大サビをいつも、推しよりも緊張しているくらいの気持ちで見ています。身構えて、ケチャもせずじっと見ていることも多い。推しのパートもそうだし、その後のきまるさんのパートの勢いもあってどれだけバチバチするか、とかそういうことを考えている。
でも今日はそれどころですらなかった。
「発言と行動は時に君を引き裂いてしまうから」の「しまうから」で伸ばした腕を強く引っ込めた推しの姿を見た瞬間、絵に描いたように壁際に崩れ落ちそうになってしまった。アイドルとしての美しさも、人間としての強さも全部詰まっていた。
一度治ったはずの涙腺の崩壊が近づいて来た中、リバのイントロが聞こえた。


先日、ミキちゃんがリバの歌詞を公開してくれました。聞き取れていた部分もそうでない部分も含めて、じっくり読んだのですが、実はみんなが言うほどしっくり来なかった、というか響いていなかった、理解しきれていなかった。部分的には苦しくなる部分がたくさんあるのだけど、曲として、一曲分の歌詞として飲み込むのに時間がかかりそうだった。
でもメロディーとか振りとか含めてリバが大好きだったので聴きたくて見たくて、最後の最後にようやく来た時には嬉しかった。と同時に「今かあ」と笑ってしまった。情緒を更に掻き乱される。
リバは歌割もそうだし、振りも、かなりぺいちゃんがキーになっていて、リバの歌詞の中にいる私(聴いてる人)を一番ぺいちゃんが体現しているように見える。指刺されたり殴られたり振り回されたり、全部私の心の状態。リバを聞いてる時、だけじゃなくて、色んなごちゃごちゃを抱えてる時の私の心。私がいる。
聞き手をステージ上に具現化する振り付けって、すごくないか。
「わたしだってそんなつもりで生まれてきたわけじゃない」
ここでぺいちゃんに殴りかかる時、ぺいちゃんの真正面の位置に来るのがきまるくんであることに私はとんでもなく重い感情を抱えてしまうのは、私が重く受け止めすぎなのでしょうか。
わたしだってそんなつもりで生まれてきたわけじゃない。
私はここを歌うのがミキちゃんでもきまるさんでも推しでもなくて、ぺいちゃんであることに大きな安心を覚えます。

 


終わった後好きオタクに抱きしめられながらひとしきり泣き崩れて、ケロッとした顔で特典会に行ったら、ぺいちゃんもライブ中の激しさなんて忘れたようにケロッとしてました。
私は推しに「好き」って自分からなかなか言わないくせに、ぺいちゃんには抱きしめられた瞬間に反射的に「好き」って言ってしまう。そういう力がぺいちゃんには謎にある。もっと推しにも自分からちゃんと言います。
アイソであんなにバチバチで熱いライブ見れたの、嬉しかったし楽しかったです。私は後半は号泣してただけですが。


号泣したせいか帰宅してから頭痛と目眩が酷かったですが、それすら心地良く思う夜でした。