記憶の天窓

好きなものの記憶

夏休みロスタイムの話

 

私の学校は他の学校と比べても夏休みが長かった、気がします。
夏休みが終わります。


夏休みどこか行きました?てバイトの同期に聞かれて考えてみたものの、アイドルのライブに行っていた記憶しかありませんでした。
あれだけ楽しみにしていたピューロランドのライブは夏休みが始まって早々に迎えて終わり、今度は4時起き始発出発の朝ライブの日々が始まりました。8月は本当に、その記憶ばかりでした。朝ライブ行って、ゲイワゴン追いかけて、人とご飯を食べたりして、バイトに行って、てばかり。家族でお出かけもしたはずなのに全然思い出せませんでした。


夏の終わりに、
「この一ヶ月で笑顔がとても素敵になったの!」
と言われました。
主にぺいちゃんに、でも三人も頷いてくれたから四人の総意だと思いたい。
私は正直、自分の笑顔はあまり好きではないです。
笑う時意識しないとすぐ潰れる目も、ほうれい線でアンパンマンみたいになる頬も、顔をぼこぼこにするえくぼも、好きじゃない。パーツとしては優秀なはずなのにバランスが悪すぎる、のが笑顔だと顕著に出る。
四人の前で気を抜いて笑ってしまうようになってから私のチェキ写りは酷いもので、こんな顔で四人と話してるのか!と絶望にくれたものでした。
だからそう言われた時もあまり実感はなくて、でも四人の前でちゃんと笑うことができているという事実そのものは嬉しいことだな、と思っていた。


9月に入ってライブの少なさに鬱になるかと思ったもののそんなことはなくて、またライブにばかり行っていました。
先日が9月最後のFGLで、同時に夏休み中最後のライブでした。
その時撮ったチェキを何度も見直して、定期入れに入れて何度も何度も見てるんですが、


悪くない。


なんか、悪くない。


4人が、というわけではなくて。4人はいつだって可愛いに決まってるんですよ。
ではなく、私が。
私の笑顔が、なんか悪くない。


普段だったら、うわ、またこんな酷い顔して、て言いたくなる笑顔で。今まで撮ったチェキの笑顔と大して変わらない。
けど、目に馴染むというか、自然。幸せそう。


ああ、これが夏休みの私の答えなのか。
と、なんとなく思いました。
まさかこんな夏休みが来るとは4月の私は予想していなかったでしょう。不思議な夏休みが来て秒速で過ぎ去っていくよ。
この夏休みどうだった?て聞かれて、これといって言葉では上手く表せないけど、多分このチェキの笑顔が私の答えなんだと思います。


決して綺麗ではないけど、悪くない笑顔。