記憶の天窓

好きなものの記憶

響万里菜卒業の話

 

2022年10月16日
囲みを撮る時に「どうぞ」と促されたもののどこに入ったらいいのかと思っていた時に、スッと隣を空けてくれた女の子。

 

それが 響万里菜 でした。

 

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2024年
卒業します、という知らせが流れたのは年明け早々の頃のことで、卒業公演が2月10日。わりと急な話だった。個人的にはシフトの休み提出も間に合ってなかった。
万里菜がさとりモンスターからいなくなること、全く実感が沸かなくて、卒業公演の日だって始まるまでずっとふわふわしていた。

 

ライブ前半のセトリはだいぶ泣かせに来てて、それと同時に「万里菜らしい」セトリだった。
『ハレルヤ!』から始まり、レア曲の『春が踊る』や『といととい』からの『となりの君へ』、楽しい!ってよりはグッと来させるような流れ。オタクがかなりボロボロ来てるわりにはメンバーはしっかりしてて、それが意外だった。なのぴはこういう時真っ先に泣きそうなのに、強くなったなと思った。(ずっとウルっと来てたらしいけど)
『はじめの季節』はこういう時じゃないと聞けないけど、やっぱりペアダンスの振付が可愛い。最後にまりなのぴで見れてよかった。
昔々、同じくこの場所ではじめの季節を歌って卒業していった子のことを少しだけ思い出した。

 

アコースティックセット

セッティング終わったかな、ってところでキーボードの接続が悪くて音割れしちゃってた時に「魔物がいますね」ってぽやんと言ってた万里菜が可愛かった。それに「まだいるねえ」て言いながら接続し直してるゲコさんもなんか良かった。万里菜の場繋ぎが上手。


2/7の対バンで万里菜に散々フラグを立てられていたので三島さん来ることはわかってたんですけど、予想以上にゆるい感じで出てきてちょっと笑った。前日のシネマのライブとの差。基本的にさとりとライブで絡みがある時の三島ってソロ仕様なので、このモードの三島をドルオタが見ることってあまりないのでは。髪切った上にゆる着だとなんか可愛さが増してとても良い。


『Colors』
万里菜のメンバーカラーってシルバーで、ペンラだと白で、衣装は大体グレーとか黒系。故に「colors」という単語から想起するカラフルさからは一歩離れたところにいるイメージなんですよね。(シルバーも黒も白もグレーもcolorだよ、ということは重々承知の上で)
その万里菜が一人で歌うColorsはこの曲の切なさとか厳しさとかがガッと際立ってちょっと苦しいくらいで。2A冒頭とかあずさんの声だから中和されてたとこある。
そんな中で差し掛かるCメロ、

空まで/響いて
あすを/結ぶんだ
ものがたり おと
途中なの

万里菜が一人一人の名前を星みたいになぞって、それぞれの色が点っていくようで美しかった。

『雨、やむな』のジャズバーみたいなアレンジ超よかった。音源化欲しい。
たぶん万里菜以上に三島さんがこの曲好き。このシネマでは絶対書かない曲調最高なんだよな。



『Dear Mr.Sunrise』
ここまでみんな涙を声に出さなかったのに、一番始めに声に出ちゃったのがもりおだったのびっくりした。

思い出なぞった指先で
未来をそっと震わせた

すごいこの状況にハマってて恐ろしいくらいの歌詞。
ねねころを迎えた歌が、万里菜を送り出す歌になった。輝かしい旅立ちの唄だよ。たとえ別れを伴おうとも。

 

普段あれだけすぐ泣くなのぴが本編中泣かなかったのすごく偉かった。むしろ腹を括ったような顔をしていたので若干心配だったのだけど、本編中泣かなかった分を取り戻すように花束渡す時にぼろぼろ泣いてて愛らしかった。
そして一番付き合い短いはずのねねころが一番顔ぐしゃぐしゃにして泣いてて申し訳ないけどちょっと笑った。一緒にいれた時間は短かっただろうけど万里菜と思い出作れたかな。

 

 

最後なんだからたくさん撮った方がいい、というのは重々承知の上で、万里菜との最後の特典会は一回しか回らないと決めてた。
私の体力がないとか言い訳がましい言い訳は色々あるんだけど、
自分の首を絞めないとまた言いたいことも言わずに終わっちゃうような気がしたからです。
私はとんでもない口下手でアイドルの前でいつも何も話せないのだけど、話せる最後の機会にそんなこと言ってられない。
コロナ禍などもあり、今まで好きになったアイドルとまともな別れ方をしたことがなくて、最後にちゃんと話せたら何を言ってただろうってよく考えてた。
万里菜との最後はかなりいつも通りで、寂しいねと言いながらも特段センチメンタルになることもなく、それが嬉しかった。
終盤にかろうじて口から出た「ずっと好きだよ」に、こちらを見た万里菜の瞳が丸くて綺麗で、この目に惚れたんだよなと思った。「それをずっと待ってた」て返事にはびっくりしたし大変申し訳なかったですが。
※私は人に可愛いとか綺麗は言えても「好き」を本当に言えない。昔ゲイアイドルにもその件で怒られてる。
泣かないでお別れできた。じゃあね、て手を振る私に「またね」って言ってくれた。それが全てだと思う。

 

ライブを見ながらずーっと走馬灯みたいに万里菜と出会ってから今日までのことが頭に流れてた。半ば忘れてたようなことまで流れてきて、その全てが大事な時間だった。出会ったばかりの頃にラス1のアクキー買って、ってしてくれたこととか、フロアライブをステージ上の端から見守ってたらいつの間にか近くに来ていて迎えに来てくれたようにすら思えたこととか、体逸らして最前管理避けてまでレス飛ばしてくれたこととか。
かっこよくて可愛くて、自分のオタクにはたくさん甘えてくれて、その実きっぱりしているところ。全部大好きだった。


さとりモンスターでいたこと、楽しい思い出であったらいいな。万里菜の人生の大切な数年をさとりモンスターにくれたこと、本当に嬉しかった。
絶対この先も幸せに、たくさんの愛情を注がれて生きてほしい。私の目に見える場所でも、見えない場所であったとしても。
いつか宿題の答え合わせをしようね。

 

またね。