記憶の天窓

好きなものの記憶

推しの聖誕祭の話


白鳥推しが多めのフロア前方。とはいえWWWは段が多いのでどこにいても見やすいんじゃないかな、と思いました。

 

白鳥の湖」の『情景』が流れる中、推しの声で物語調のナレーション。
幕が開くとスタンドマイクの前に推しが一人。
静かに上げた顔が綺麗で息を飲んだ。いつにも増して彫刻みが強い。


そのまま始まる『BUG IS LIFE』。
推し一人の声で歌われると、胸にずしんときてしまった。
私はバグズがすごく好きです。好きな理由としては推しが目立つパートを歌うから、というのも勿論あるけど、推しに一番似合っている曲な気がする、から。感覚の話ですけど。
一人でスタンドマイクに向かう推しの姿。
最初は超展開すぎて少し笑いも溢れてしまったけど、でもあなたの強い声を聞いたらすぐに心が惹きつけられた。
推しはすごく歌が上手いです。音程も丁寧だし、発声がしっかりしていて一音一音のパワーが誰よりも強い。
そんなこと分かっていたはずなのに、今日聞いた瞬間「上手い」と改めて思ってしまった。こんなに上手かったっけ。こんなに声出ていたっけ。聞いた瞬間に体中に浴びせられる衝撃といったら。
やはり少しぎこちなくて、明らかに力が入っているのが見てとれたんですが、大サビでみんながケチャしてるの見た瞬間顔の力が緩んでいった。


一人のまま『ノスタルジスター』に入って、歌い出しの声が少しきまるさんに似ていて、おや、と思った。バックの音に三人の声も入ってるから、というだけじゃなくて、歌い方そのものが本来そのパートを歌っている三人それぞれの声に寄っている気がしました。


まるもうけ始まって三人出てくるのかな、と思ったらそのまま一人でした。あのダンスを一人で踊る推しが可愛すぎて気が狂いそうでした。
Aメロの普段は他の三人のパートのところも今日は推しが一人で歌っていたのでコールも今日は全部「はくちょー!」でした。AメロもBメロも、エンドレス「はくちょー!」コール。さすがに声が枯れました。
アウトロで推しが三人を一人一人呼び込み、抱き合いながらステージ上に人が増えていく。
一人でのステージも立派だったけど、四人揃った時の安心感というか、輝きと言ったら。

 

リバの序盤、手招きしながらこちらを睨むぺいちゃんの瞳が挑発的と色気を兼ね備えてて恐ろしくて固まってしまった。
サビ入りのきまるさん、驚異的にジャンプが高かった。天井が高いハコだと思う存分飛ぶきまるさん、やはりかなり好きだ。


どこフレのきまるさん、「ね♡」の直前に飛んでくる姿が白鳥みたいに綺麗な舞の形をしていました。意識したのか無意識なのかは分からないですけど。
アウトロの推し、いつもは泣きそうな顔してみたり、わざとヘロヘロな顔するのに、今日はずーーっとニコニコしてました。そうしようとしてやっているというより、もう笑顔が治らないみたいに。


MC後から推しの衣装の上着のボタンが外れやすくて、何度も留めては外れ、を繰り返してました。ボタンが外れたまま動くと動きがバサバサ大きくなって、鳥っぽさが増した。


やめすこの間奏、絵を描く推しが少し切なげな表情をしていたのにきまるさんと目が合った瞬間にパッと顔が華やいだの、びっくりした。


そっ閉じのサイリウムサプライズ、推しは泣くかな、て思ったけど泣きませんでした。代わりに柔らかく優しく笑った。歌声も絶対にぶれなかった。芯の通った、素敵なアイドルだった。

 


アンコールで出てきた推しに羽が生えててひっくり返りそうになってしまいました。天使のようなアイドルがついに天使になってしまった。

「手紙を書いてきました」と言われて驚いた。
三人から推し宛に、とか、推しから三人宛に、とかならありそうだなって思ってたんですけど、まさかの。推しから私たち宛にでした。
シンプルな白い四角い封筒から出てきた便箋二枚分、そんなに書いてきたのか、と更にびっくりしてしまいました。
とはいえ、あまり便箋の方には目を落とさず読んでいました。大半は用意してきた文章だったんでしょうけど、多分今の気持ちも加えて読んでくれた。
サプライズでは泣かなかったのに、読みながら少し、本当にほんの少し声が詰まっていて、どれだけ丁寧にこの文章を考えてくれたのだろう、と思ったらこちらまで泣いてしまった。
加入してから今日まで重ねてきた出会いの話。その後に聞くソロの『人を好きになれる君は何度でもやり直せるんだ』はとても重かった。
おなカマが誇りだと言ってくれること。
私たちにとってもあなたが誇りであること。
こんなに相思相愛のアイドルが実在していいのか。


ステージに戻ってきた三人にも羽が生えてて今度こそ死にかけてしまった。天使が四人…。とてもとても可愛い天使が四人。

四人での『まるもうけ』「信じてたのに〜!」のところのぺいちゃん、横を向いて白鳥を真っ直ぐ見つめてました。二人の顔の間はマイク一つ分の幅しかなかった。近い近い。


『yersterday the once more』やるだろうな、という気持ちと、やってくれるといいな、という気持ちが半々でした。
今日は白鳥白鳥の聖誕でもあるけど、あの日以来のWWWのワンマンでもあるから。
私事ですが、私が初めて見た二丁魁の動画は白鳥白鳥お披露目の5月1日の映像でした。まだ正式な振付のついていなかったyersterday。あどけなさの残る推しの顔。
あの日から約一年半経って、今日は満員のWWWで、みんながあなたたちのことが大好きで、あの日お披露目されたあなたの誕生日を祝いたくて集まったんだよ。
大きな旗を振るみたいに体を左右に曲げて手を振るぺいちゃん。今日何度もどの曲にも煽りに「白鳥!」「おめでとう!」を混ぜ込んでくれた。
顔を見合わせた四人の顔。ずっとこんな幸せそうな推しの顔を、四人の顔を見ていたいなと思ってしまいました。

 


人生で初めての推しの聖誕祭、正直肝心なところばかり記憶がなくて、でも今日だけは誰よりも主役!な推しのことが可愛くて大好きで、ずっと大切にしたい、てそんなことばかり考えていました。
来年もあなたの誕生日を祝えたらいいな。
私の人生初の推し、これからもよろしくお願いします。