記憶の天窓

好きなものの記憶

現場数が一日で二つ増えた話

 

2018年6月20日

一生忘れたくない日でした。
そう言いながら、正直記憶はあんまりありません。でも忘れたくない日です。

 

前回のやらかしがあって、現場に行くのはすごく怖かったのですけど、フォロワーさんに誘ってもらって早めに並びました。現場に慣れてる人たちがたくさんいる中で、私なんかがいていいのか、と初めてTGLに行った時のような感情にもなりました。でもこういう時割り切るのは無駄に得意なので、意を決してアイソで初めて最前で見ました。

 

一曲目が『ウサギと賽子さん』だったのですが、私この曲すーーごく好きなんです。一番好きと言ってもいいくらい。まさか一曲目とは。前回ウエディング衣装でこの曲を見るという夢が叶ったのですが、今度は最前でこの曲を見る夢が叶いました。
遠目で見ていた印象より、すごく機敏で複雑に動いてた。この曲の持ってる憂いや、その対照的な力強さが全部表されてる気がした。

「ねえ神様」からの息遣いの部分、推しの後ろ姿がすぐ目の前にありました。毛先や後ろ姿を湿らす汗にすごく生命感を感じた。何回見ても実体があるのか不安になるくらい綺麗な人なのですが、この瞬間はちゃんと生命力があって実体がある生身の人間だと認識できました。『呼吸』を表現するこの振り自体がそういうものを感じさせるんでしょうね。

 

『人を好きになれる君は何度でもやり直せるんだ』は、きまるくん無双。この曲と『ノスタルジスター』は、きまるくんがすごいなあといつも思います。きまるくんは以前から本当に成長力が著しい。成長期の子供でもそんな速度で成長しない。

私が以前この曲をライブで見たのは6月3日のSELENEかと思うのですが、そこから二週間ちょっとしか経ってないのに、もうあの時と違う。見る度に表現力が上がっていて末恐ろしくなります。

 

『TOO SHY SHY PEOPLE』は、以前推しの12ビートの話があったので少しそわそわしたのですが、素人が見る分には違和感なかったと思います。

「誰かの言葉が水を差す」からの推しのパート、その後のミキちゃんとのハモりが本当に綺麗でした。やっぱり私はこの二人のコントラストがすごく好きです。


ずっと泣くのを堪えていたから、人好きもシャイシャイも大好きだけど動けなくて。いつもなら一生懸命振りコピしたりケチャするのだけど。
でも終始美しかった。美しかったから余計に泣きそうでした。指先まで力を込めて踊る姿も、丁寧な歌声も、照明に反射して輝く瞳も、全部。

 

『そっ閉じ青春』がきた時、私はTRPのことを思い出してました。私がカウントしていない初現場。
あの日もこんな風に、ステージ上も客側もキラキラの笑顔で、コールが飛び交っていて。それを私は遠くから動けず、何も叫べず見ていました。青空に響く「ア・イ・シ・テ・ルー」が羨ましかった。

 

今日は違うよね。私がこの現場に通うにあたって最初に覚えたのは、コールでもMIXでもなく、ガチゲイ口上なんだよ。
アウトロ、耐えかねて口上を叫び始めてから、なんだかいっぱいいっぱい溢れてきてしまって。初めて動画でこの曲を聴いた時のことから、今まで通った現場のことの全てを思い出して。
好きです。大好き。好きすぎるから、ずっと側にいたい。
「ア・イ・シ・テ・ルー」に辿り着く頃にはほとんど泣き叫ぶ感じになってしまって、崩れ落ちる寸前でした。
幸い周りは私のことなど気にしてなかったので、私の泣き顔見たのはメンバーだけだと思います。多分酷い顔してたよ、私。


直後のネコは泣いてたから序盤ほとんど顔上げて見れなくて。早く泣き止まないと、と思いながらもずっと止まらなかった。
ようやく目が開くようになって前を見たら、ぺいちゃんが真正面の位置ですごくニコニコ笑ってました。ぺいちゃんの笑顔はいつもすごく眩しい。眩しいけど、キラキラしすぎて直視できない、とかじゃないんだよね。ちゃんと包み込んでくれる。
ほとんど呆然としながら見てたら、今度はきまるくんのクリクリした目と目が合って、ちょっと見つめ合ったりしました。(こんなに明確に目が合うのは初めてだったかも)

 

ぺいちゃんの「シケた声出してんじゃねーよ!」の煽りで完全に火がついてしまって、そこからは力の入らない体でどうにか動きました。全然腕に力が入らなかったけど、気力で上げた。

 

耳をすませば』は実はこの病み期間の間一番聞いていて、響いていたのでまた泣きそうでした。でも煽りで火がついていたので、最前で号泣しながら手を上げる奇妙な奴になってしまいました。

 

アイソの最前ってすごいですね。手を伸ばすとあっさり触れてしまいそうで(実際荒れてるぺいちゃんの髪に少し触れた)、生命力を直に感じる。ステージ上の振動とか、迫力とか、そのまま分かる。TGLの最前に座ったことはあるけど、あれとはまた訳が違う。

 

『BUG IS LIFE』は勝手に推し無双だと思っていたのですが、最近はきまるくんもすごいのでヒヤヒヤしていたり。でもこの日は推しの圧勝でした。

大サビが来る直前、推しより私の方が緊張していてもおかしくないくらい、いつも私は硬直してしまう。この曲の大サビを歌う推しも生命力に溢れていて大好きです。

 

『三原色カタルシス』は本当に記憶がないです。バグズでエネルギーが切れてしまった。でも振りコピできるくらいには回復していたはずです。

楽しい!てようやくまともに思えるようになった頃に終わり。

 


特典会の列に並びながら、「大丈夫?」とか「なんか緊張してない?」て周りにすごく言われました。泣いた後だし、前回を引きずったままの対面だから本当に怖かったんですよね。やっぱり顔色酷かったですかね。

 

入ってほとんどすぐ、推しに「私この服初めて会った時の服だって覚えてるよ」と言われました。(※ブログの初めて好きになったアイドルの話を参照)
今日はTRPの時とほとんど同じ服を着て行ったのですが、まさか本当にその話を振られるとは思わず、キョトンとした顔をしてしまった気がします。

 

ぺいちゃんに「あなたが涙を堪えてる姿が印象的だったの」と言われました。
「あなたを笑顔にさせようと思って頑張ったの」と。
最初すごく暗い顔で見ててごめんね。でもぺいちゃんの笑顔見たらこっちも笑顔になっちゃって、それでやっと気が楽になったんだよ。

呪いが解けたような気分でした。ぺいちゃんにそう言ってもらえることに、笑ってもらえることに意味があった気がする。この時ばかりは、実は推しからじゃなくてぺいちゃんにそうしてもらえることが一番嬉しかったです。勿論推しに言ってもらっても嬉しかっただろうけど、今日はね。

元々ループする予定だったのですけど、それに加えて急いでぺいちゃんとツーショ用に券を買い足しました。

入って「ぺいちゃんツーショです」の指示が入った時、ちょっとしてやったり顔してましたね。
「私が笑顔にさせてあげるんだから〜」とほっぺたムニムニされました。本当すごい、太陽の人。
ループの別れ際、ぺいちゃんに「好きよ」とこっそり伝えたら「私も」とすごく優しく微笑んでくれました。

あなたが笑ってくれると安心するよ。大好き。

 


今日のそっ閉じを見た時点で決まってはいたのですが、そこに推しの発言も加わりまして、今まで現場数にカウントしていなかったTRPをカウントすることにしました。
好きになって一ヶ月半。
あの日叫べなかったガチゲイ口上を、泣き叫べるくらいにはなりました。