記憶の天窓

好きなものの記憶

カミセンの話

 

トニセンカミセンって用語、私はV6でしか聞いたことなかったんですが、二丁魁でも使われてるらしいですね。
二丁魁におけるトニセンはミキちゃんとぺいちゃん、カミセンはきまるくんと白鳥さん。以前チェキを撮る時に「ミキぺいときまはくで」と言ったら、チェキの注文受けるスタッフさんに「トニセンとカミセンね」と言われたことがあります。
今回はカミセンのお話。

 

今更ですが、きまるくんってすごいですよね。
人の目を惹きつける力が尋常じゃない。ダイソン並みの吸引力(この間本人に言おうと思ったのですが、直前に私が病んだので言えませんでした)。
それは若くてエネルギーがあるとか、体力あって大きく動けるからとか、それだけではなくて。

私は二丁魁にハマって一ヶ月半しか経っていないので、それ以前の二丁魁や、きまるくん加入当初の二丁魁(その頃は二丁ハロ)のことは動画でしか知りません。動画でしか彼らを見れなかった頃、私がきまるくんに関して引っかかっていたのは歌声でした。一種癖のある声です。初めて聞いた時は、聞く人を選ぶなあと思いました。私個人的にはこういう声大好きなのですが、私の姉のような、『大衆的に評価の高いとされる上手い声』が好きな人は受け付けないかもしれない。

 

ところが。私が生でライブを見た時のきまるくん、普通に歌上手かったんですよ。完全に自分の声質をどう扱えばいいのか分かっていて、表現力も、なんなら人並み以上ある。

きまるくんは四人の中で一番可愛くて幼い雰囲気があります。年齢とか顔立ちの点とかもありますが、キャラ的に。
でもライブ中にその可愛い雰囲気を剥いでキリッとした目を見せる瞬間とか、急に魅せてくる切ない歌声とか、私はたまにきまるくんのことが恐ろしくなります。

 

実は私が二丁魁を好きになる前から、きまるくんの成長力はおなカマさんたちやメンバーたちの間で話題になっていて。
その鍵の一つとなっているのが、カミセンのもう一人、白鳥白鳥でした。

 

白鳥さんは二丁ハロが二丁魁になると同時に加入した四人目のメンバーです。この四人目のメンバーのオーディションの前に、二丁ハロの三人目のメンバーのオーディションで一度落とされています。

その三人目のメンバーのオーディションに合格したのがきまるくんでした。
このプロセスだけ聞くと、加入した後に二人にもっとバチバチした空気が漂っていてもおかしくないのでは、と思いそうですが、実際の二人はめちゃめちゃ仲良くてほんわかしてます。

 

白鳥さんはきまるくんとは対照的なタイプだと思います。顔立ちが端正で、歌がべらぼうに上手い。歌声の方が地声よりトーンが下がる人って意外と珍しいのでは。ただし運動が苦手。
話し方が丁寧で、すごく優しい受け答えをする。一方でメンバーからいじられたり、不思議な発言や行動をしてたりと、独特な魅力がある人です。
丁寧に接するのは歳下のきまるくんに対しても同じで、白鳥さんから見てきまるくんは『歳下の先輩』に当たるわけですが、しっかり『先輩』として見ている瞬間が所々に見受けられます。

 

きまるくんはゴリゴリに白鳥さんのことを『後輩』として見ているわけではなく、でも後から入ってきた白鳥さんを意識したのは間違いないと思います。二丁ハロ時代より四人になってからの方が明らかに表現力が上がっていて、更に四人になって一年以上経った今、本当に圧倒力がすごい。

 

そんなきまるくんを白鳥さんが意識しないわけがない、と思ってはいたのですが、なにせ白鳥さんあまりそういうことを表に出さない。白鳥さんの優しい性格故なのですが、私はそこが少し焦れったかった。

 

だから2018年6月12日、きまるくんと二人きりのMCの時、「きまるさんに妬いてる」と言った時、私は実はすごく嬉しかったです。(厳密にはこのMC以前に、二人きりで話していた時にそう言ったことがある、という話だったのですが)
それすらもなんかさらっと躱してしまいつつ、でもきまるくんも「私も妬いてる」て返してくれたの、それもすごく嬉しかった。
バチバチしろとか嫉妬しあってくれとかそういうわけじゃなくて、単純に、あのプロセスがあった上で、お互いこんなに魅力的なんだから意識しないわけなくない!?てことです。

 

余談ですがこの6月12日の『BUG IS LIFE』はカミセンが本当にすごくて。お互いの首の取り合い、と言うと物騒すぎるけれど、そのくらい目に見えてバチバチしていました。
大サビ、白鳥白鳥の見せ場と言っても過言ではない部分なのですが、その後にきまるくんのパートが来るんですね。普段ならきまるくんのパートの頃には白鳥さんのパートの余韻に浸ってるのですが、今回はそんな余韻を与えない勢いがきまるくんから出ていて。それに対抗するそこからの白鳥さんの気迫もすごかった。
「私を見ろ!」ていう意思が強すぎて目眩すらしそうになる。大サビのこの一瞬だけでライブ一本見たぐらいの体力使いました。見てる側がそうなのだから、本人たちはもっと体力使ってたと思います。

 

どちらか一人が成長すればするほど、もう一人も成長する。きまるくんの言葉を借りると「お互いに高め合っていける」二人は最高の若いメンバー同士で、最高のライバルなんだろうなと思います。