記憶の天窓

好きなものの記憶

推しが出演するファッションショーを見に行った話

 

『推しが出るファッションショーを見に行った』というフレーズ自体もはやわけ分からないのですが、推しの出演するファッションショーを見てきました。


本当は夕方にはちゃんとライブもあるし終演後に特典会もあったのだけど、私はバイトがあるのでファッションショーだけ…。

 

ファッションショーのためだけにチケ代丸々払うの?て思われそうだし実際私もそう思ってました。前日の夜まで本当に今回は我慢しようと思ってた。

 


無理でした。来ちゃった。

 

だって推しが出演するファッションショーですよ??元が読モのアイドルとかならまだしも、そんなこと今後またいつあるか分からないじゃないですか。

バイトを早上がり(まかないもらわなかっただけでなんだかんだ時間分働いたけど)して、自転車走らせて家戻って化粧して家飛び出して、てなんかこの流れデジャヴ…。
そんなこんなで超特急で原宿に向かいました。

 

会場はラフォーレ原宿の一番上。メンズアイドル多めのアイドルフェス(だったのかな?)。
故になんかいかにも原宿渋谷あたりの雰囲気のキラキライケイケの女オタさん多め。怖。
ステージに出っ張りというか花道が付いてて、絶対ファッションショーここ歩くんだろうなってすぐ分かりまして、緊張…。

 


かくして始まったファッションショー。
やっぱり元々モデルもやってるメンズアイドルさんたちばっかりだったのかな、みんな歩き方とかフロアへのあしらい方とか手慣れててすげー…てなりました。
ちなみに私はこんなTGCみたいなイケイケのファッションショーは見たことないです。姉の服飾学校のショーとかはあるけど厳かだったし。
そんないかにもなイケイケイケメンたちの波の中かなり後半(最後から三番目?)に登場した推し。

 


すーーーーごい美しかったです。

 

両胸に赤い薔薇の刺繍(?)が入った大きめの黒シャツと赤白チェックのズボン。左手首にリストバンド(後にミキちゃんのものだったと判明)。
シャツは結構胸元開け気味に着ててネックレスしてました(後にぺいちゃんのものだったと判明)。(靴下はきまるくんのだったらしいです)

 

なんだろう、服自体は別に普通にチャラいんですけど(イベントのスポンサーしてるところの服だから大体何着てもチャラい)(それでも推しは比較的チャラくなかった方だけど)立ち姿とか歩く姿とか美しすぎる。
「歩く姿は百合の花」てあるけど本当にそれ。体現してる人初めて見ました。

 

推し、そういう服も似合うんだなー、とかそういうレベルの話じゃない。そりゃ普段見えない首回りとか腕とかガンガン見えるのは美味しいですよ。禁忌の味って感じがしました。我々は禁断の果実に手を出してしまった(?)
でもそれだけじゃなくて、なんでしょうね、『推しだけど普段の推しじゃない面を見ている』感。
歩き方、微笑み方、手の振り方、ランウェイを歩いているその数秒間はアイドル仕様じゃなくてちゃんとモデル仕様。でもすごいカッコつけてるとかじゃなくて自然。ひたすらナチュラルに美しい。あまりにも彫刻的で、現実味がなくて、本当に呼吸をしている人間なのか不安になるくらい美しくて、膝から崩れ落ちるのを堪えて見てました。

 


でもその後の挨拶というかトークの部分で、いつもと同じ口元を押さえて笑う笑い方をしてる姿を見て「あ、よかった。生きてる。生きてる推しだ」てなりました。
これは別に冗談ではなくて、ライブの時は感情とか生命力に満ち溢れてるから大丈夫なんですけど、ふとした瞬間とか静止画だとたまに本当に推しが実在する人間なのか不安になる時があって。綺麗すぎて。今回のランウェイも同じ状態だったので、笑った瞬間にものすごく安心しました。


一人ずつ名乗っていくのですが、
「ゲイアイドル二丁目の魁カミングアウトの白鳥白鳥です」
の名乗りがなんだかもうすごくグッときてしまいました。
それだけで?と思われそうですが、それだけで、です。
私は三人がいない環境下で、推しが一人で、代表として立っている姿というものを初めて見たのですが、すごく堂々としていて泣きそうになりました。泣くようなことじゃないですし、私の心配なんか杞憂なんですよ。でも初めて見れたことがすごく嬉しかった。最高の推しです。

 

「この服装でデートをするなら相手にどんな格好をしてほしいか?」という質問がMCの人から来た時、他の人たちはこういう服で〜とか、こういう色で〜と答える中、推しはどうするんだろうとまた私のいらん心配が浮かんでしまいましたが、推しは何の迷いもなく
「これからアイドル活動を続けていく上でデートをする機会はない」(※ニュアンスです。)
という旨をさらっと言ってくれて、この人はどこまでも最高のアイドルだな!と改めて思いました。
意外と盲点で、でもアイドルとしてあるべき回答。嬉しかった。

 


ここまでくると、ごりごりにアイドルしてる推しが見たい!ライブ見たい!という気持ちが湧き上がってきてしまいましたが、見たくて見たくて仕方ない!バイト行かない!とはならなくて。
というのも、私は遠征で贅沢したし、何より今日の現場には同じ推しを推してる人間の中でもかなり頼りになるやつを置いてきたので、心配いらないなと思ったから。

 


本当はライブを見てこういう感情が湧き上がるべきなんでしょうけど、今日はこれだけでもすごくこんな感情が湧いてきてしまいました。

あなたを推していてよかった。
あなたは私の人生初であり、私史上最高最強の推し。

他のどんなアイドルと並んでも劣らない。

 

白鳥白鳥さーん!!大好きですよ!!!